2014年6月22日日曜日

古い物について考える

いつの頃からか古い物に興味を持つようになりました。
純粋に格好いいと思う物が古い物だったのかもしれません。
オールド、ヴィンテージ、アンティークの魅力とは何なのでしょうか?

食器や家具、工具に乗り物。

手作りが作り出すオーラなのか、無駄のないフォルムが演出する雰囲気なのか。

職人がその物の役割を十分に理解して、必要最低限のもので形成する。

それが格好いい部分につながっているのかもしれません。

無骨な感じが何ともいえない雰囲気をつくりだします。

好きなハーレーに1936-1947の間に生産された通称ナックルヘッドというバイクがあります。
エンジンのシリンダーの上の部分(シリンダーヘッド)が握り拳の形に見える事からナックルヘッドと呼ばれています。



程度が良かったり、オリジナルのパーツで形成されていたりすると500万〜1000万くらいはします。
それでも、人気のバイクです。
現在のリビルトされた、いわばレプリカなるものも販売されているのですが、やはり本物を追い求めるユーザーは多く、そのことから形だけではない、その物の歴史も趣のひとつなのかもしれません。

また、何でもデジタルで仕上げようとする現在のツールとは違い、アナログなものは自分で直したり、工夫してより良くすることが出来るのも醍醐味のひとつではないかと思います。

もちろん、不便です。
ツーリングに出かけるのも、もはや「走る事が奇跡」となってしまっている部分もあります。ある程度の知識、技術がないとすぐにレッカー車を呼ぶ事になります。

しかし、ナックルヘッドのようなヴィンテージバイクに乗る人は、皆さん自身で整備する知識、技術はお持ちです。
むしろ止まってしまった時も笑いながら道の端で工具片手に調整します。
不便を楽しむ。それもオールドと付き合う醍醐味のひとつのなのかもしれませんね。